大人だからこそ味わえる音楽の喜び

マインド

こんにちは^^
やっと涼しくなり秋の空気を感じる事ができるようになりました。
芸術の秋!ともいわれるこの季節。
今日は、日々の忙しさの中でつい忘れてしまいがちな「音楽の喜び」について、
私自身の経験も交えながらお話してみたいと思います。

大人になったからこそ味わえること

学生時代の私は、クラシックの曲を学べる環境そのものが楽しくて、毎日が新しい発見でした。
そして大人になった今は、学び方や楽しみ方がまた違った形で広がっていると感じています。

特に生徒さんと関わる中では、課題曲や基礎練習がある一方で、『いつかこの曲を吹いてみたい』という気持ちが、大人の学びを支えているのだと実感します。

「昔から憧れていた曲を吹いてみたい」
「子どもの頃に聴いた音楽を、今なら演奏してみたい」

そんな気持ちで曲に向かう姿を見ていると、音楽が“大人になってからも心を支えてくれるもの”なのだと改めて思わされます。

自分の経験が音に重なる

大人になってからの音楽には、学生時代とはまた違う魅力があります。
それは「これまでの人生経験が音ににじむ」ということ。

私自身も、子育てと家庭の両立に追われるなかで、音楽に救われた経験があります。
特に出産してすぐ、まだ幼い子どもと二人きりの時間が多かった頃。

教育番組や子ども向けのCDで流れる童謡や歌に、とても癒されました。
季節を感じる歌や、ことば遊びの歌、お母さんへの想いを綴った歌…。

なかでも教育テレビで流れていた、さだまさし作曲の「たからもの」という曲は、聴くたびに涙が出るほどでした。
日々の慌ただしさに小さな喜びを見失いかけていた私に、「命の尊さ」「今ここにある幸せ」を思い出させてくれたのです。

そんな経験からも、大人になったからこそ、音楽が持つ深さを改めて感じています。

深みを感じた瞬間 —— 学生時代と今の違い

もうひとつ、強く実感したのは“同じ曲でも見える景色が変わる”ということです。

学生時代にも吹いたことがある曲「ボザ/イマージュ」を、最近久しぶりに手に取ってみました。
昔は、とにかく音を響かせることや、ビヴラートで歌うことばかりに意識が向いていた気がします。

でも今改めて吹いてみると、間の取り方や、音の発音の工夫、あえてビヴラートをかけない音の表情など、まったく違う世界が見えてきました。

学生時代には気づけなかったことかもしれません。
けれど、だからこそ「いま気づけた」「いま感じた」ということ自体が、大人になってから音楽を続ける喜びなんだと思います。

自分のペースでいい

大人から始めると「上達できるかな」と不安に思う方もいます。
でも私は、音楽は速さよりも“味わい”が大切だと感じています。

短い時間の練習でも、自分の気持ちで選んだ曲を大切に吹くこと。
それが、学生時代には気づけなかった“大人ならではの楽しみ方”だと思うのです。

フルート練習

最後に

フルートは、大人になってからでも「やりたい曲を選べる自由」と「これまでの経験が生む深み」という、大きな特権があります。

“上手に吹くこと”よりも、“自分らしく奏でること”
その時間を心から楽しめるのは、きっと大人の今だからこそ、ではないでしょうか。

あなたのフルートライフにも、そんな喜びが訪れますように^^

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