フルートを吹いて気づいた“姿勢のくせ”
こんにちは^^
今日は、演奏を通して感じた「姿勢と呼吸」のお話をしてみたいと思います。
フルートを吹いていると、いつの間にか自分の身体の“くせ”に気づくことがあります。
猫背になっていたり、肩に力が入っていたり…。
実はそれが、演奏にも大きく関わっているのです。
気づいたら肩がガチガチに…
学生のころ、先生に「フルートは肩こりになりやすいから気をつけてね」と言われたことがあります。
当時はあまり実感がなかったのですが、今となってはその意味がよく分かります。
家事、育児、レッスンや演奏準備…。
気づけば肩や首に力が入りっぱなしで、いつの間にかガチガチ。
「若いころはもっと勢いで吹けていたのに…」と思うこともしばしば。
でもそれは年齢のせいだけでなく、日々の“姿勢の積み重ね”が関係していたのかもしれません。

胸まわりの筋肉がこわばると、息が入りにくい
「肩こりで胸の筋肉が固まると、呼吸が浅くなることがある」と教えてもらったことがあります。
確かに、肩や胸がこわばると息を吸うスペースが狭くなり、深く息を取れないと感じることがありますよね。
特に産後は自分のケアを後回しにしていたこともあり、
「自然に音が出せる日もあれば、出せない日もある」——そんな感覚が続いていました。
そんなとき、知り合いに教えてもらって試したヨガがきっかけで、
自分の身体が想像以上にこわばっていたことに気づいたんです。
身体をゆるめるうちに、呼吸が自然に深くなり、丹田を意識しやすくなりました。
結果として、音にも安定感が生まれ、響き方が変わったように感じます。
それからは、胸や肩を開くストレッチやヨガ少しずつ取り入れるように。
深い呼吸とともに身体を伸ばすと、血流が良くなり、息の通りもスムーズになり、
音にも、あたたかく自然な響きが戻ってきました。

練習時間がとれない日こそ、“体を整える”時間に
「今日は練習する時間がない…」という日でも、
少し体を伸ばして呼吸を整えるだけで、翌日の吹きやすさが変わります。
ストレッチをしながら腹式呼吸を意識してみる。
そんなちょっとした動きだけでも、十分効果があります。
本格的にどこかへ通わなくても大丈夫。
最近ではYouTubeなどで、初心者でもできるヨガや肩甲骨ほぐしの動画もたくさんあります。
“体を壊さない程度の気持ちのいい運動”を、できる範囲で取り入れてみるのもおすすめです。

ストレッチやヨガは、あくまで“選択肢のひとつ”。
「こうしなければならない」というものではありません。
でも、身体を整えることで音の響きや呼吸の深さが変わる——
その感覚を一度味わうと、音楽と身体のつながりをより実感できると思います。
最後に
姿勢を整えることは、単に見た目を良くするためではなく、
音を自然に響かせるための準備でもあります。
無理に変えようとしなくても大丈夫。
小さなストレッチや深呼吸から、少しずつ身体を“ほどく”ことから始めてみてください。
フルートを吹く時間が、身体と心のリセットにもなる——
そんな音楽との向き合い方が、きっとこれからの毎日を少し軽くしてくれます^^

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